本格的な受験シーズンに突入した今、お子さんのサポートに徹していて、つい自分の身の回りの準備は後回し…「そういえばお受験のカバンはどうしたらいいの?」そんな状況になっていませんか?お受験の準備に際して、スーツに比べて意外と迷ってしまうのがバッグ選び。
「お受験は、子どもよりママの方が見られている」なんて声も聞こえてきますが、大丈夫。きちんとマナーを押さえておけば、緊張せず落ち着いて振る舞うことができます。2024年に最適なお受験バッグの選び方に迷っているお母さんへ。小学校受験から入学式、卒業式まで。初心者お受験ママでも失敗しない、おしゃれで機能的なお受験バッグ選びをお手伝いします。
前置きが不要な場合は、「信頼あるブランドから選ぶ、おすすめお受験バッグ10選」までお進みください。
お受験バッグの基本のポイント3選
お受験バッグ選ぶ際に押さえておきたい、ポイントを3つご紹介します。
(1)メインバッグとサブバッグの2個持ち
(2)主役にならない控えめバッグ
(3)カラーは「ブラック」or「ネイビー」
では、ひとつずつ詳しくチェックしていきましょう。
(1)メインバッグとサブバッグの2個持ち
お受験では、メインバッグとサブバッグの2個持ちが基本とされています。これにより、お子さんの受験日に必要なアイテムを使いやすく整理できます。メインバッグには貴重品などを慎重に収納し、一方でサブバッグには筆記用具や書類といった必需品を手軽に取り出せるように収めます。
また、お受験バッグのデザインや使い勝手も考慮すべき点です。メインバッグはフォーマルなハンドバッグを選ぶことで、シーンにふさわしい上品さを演出できます。同時に、サブバッグにはレッスンバッグのような実用性のあるデザインを採用することで、必要な小物を手軽に収納できます。これにより、お受験当日のスムーズな行動が期待でき、お子さんもリラックスした雰囲気で受験に臨むことができます。
「メインバッグ」
素材は牛革を。牛革以外にも種類がある本革素材ですが、フォーマルバッグには丈夫で美しい牛革が多く使われています。バッグの大きさは、貴重品が少しゆとりを持って収まるサイズ感がベスト。自立するバッグを選びましょう。持ち手まで自立しているとより好印象に。また、底鋲が付いていると底面の汚れを軽減してくれます。底鋲は見た目にも美しく、座った時など意外に視界にはいるタイミングがあるので、底面までぬかりなく。
「サブバッグ」
素材はナイロンやサテン生地のトートバッグがおすすめ。コットンなどのキャンバス生地の場合は、生地にハリがあるものにしましょう。サブバッグの大きさは、書類やバインダーを収納できるよう、A4サイズに対応したものを選びましょう。マチがあれば、シューズなど定番のお受験グッズの収納も可能です。さらにファスナー付きだと、大切な書類を入れた際も安心です。
(2)主役にならない控えめバッグ
お受験において、大切なのは控えめで上品な「バッグ」の選び方です。まず、お受験はフォーマルなシチュエーション。そのため、メインバッグもサブバッグもデザインはシンプルなものが基本です。例えば、装飾は控えめなレースやリボンなど、上品にまとまったものがおすすめです。もちろん、ロゴや派手な模様、柄入りの過度な装飾がついたものは避けましょう。お受験はお子さまが主役。したがって、母親として付き添いという立場を忘れないよう、控えめな立ち振る舞いが大切です。
このように、シンプルかつ上品なデザインのお受験バッグが、お子さんとの特別な一日を素敵に演出します。同様に、お母さん自身も控えめながらも品のあるバッグの選択で、全体の雰囲気を引き締めることができます。特に、お受験当日はお子さんを引き立てるためにも、デザインや装飾に気を配りながら選ぶことがポイントです。
(3)カラーは「ブラック」or「ネイビー」
これにより、シンプルかつ上品な印象を演出でき、お子さんの受験日をより落ち着いた雰囲気で包み込むことができます。通常のビジネスシーンでは淡色のバッグも好まれますが、お受験では黒か濃紺のカラーが一般的です。
同時に、これらのカラーは汎用性が高く、様々な服装にもマッチします。それに加えて、深みのあるブラックやネイビーはシーンに相応しい落ち着いた雰囲気を作り出します。このような色の選択は、お子さんの受験においても好印象を与え、重要な日をより特別なものにしてくれることでしょう。お受験の日にふさわしいブラックやネイビーのバッグを選ぶことで、気品あるスタイルを手に入れましょう。
これだけは避けて!お受験バッグのNG・失敗例
×ブランドロゴや派手な装飾
ブランドロゴや派手な装飾は、お受験においては避けるべき要素です。まず初めに、メインバッグとサブバッグともに、過度な飾り付けは避けましょう。これにより、バッグが主役になることなく、お子さんの特別な日を引き立てる役割を果たします。華美な装飾はNGです。その代わりに、ワンポイントや控えめなレース、リボンなどのシンプルなデザインを選ぶことで、上品かつ落ち着いた雰囲気を演出します。
さらに言えば、ハイブランドバッグは必ずしもフォーマルなものではありません。むしろ、バッグが目立つようなスタイルは避け、お子さんの魅力が引き立つような配慮が大切です。シンプルで控えめなデザインのバッグが、お受験において適切な選択となります。これにより、お子さんの特別な日をより落ち着いた雰囲気で彩り、フォーマルな場でも違和感なく馴染むことでしょう。
×ギラギラとした光沢,ラメ入り素材のバッグ
ギラギラとした光沢やラメ入り素材のバッグは、お受験には不向きです。まず、パーティバッグで使われるような光沢の強い素材は、厳粛な場にそぐわない印象を与えてしまいます。また、クロコダイルやパイソン、毛皮といった素材も同様に華美な印象につながります。このため、これらの素材は避けるべきです。
×大きすぎるメインバッグ
大切なのは、お受験に適したメインバッグのサイズ感です。まずは、貴重品をしっかり収納するためには、少しのゆとりが好ましいです。これに対して、サブバッグに近いサイズ感のメインバッグは野暮ったく見えてしまいます。メインバッグは貴重品をしっかりと保管するために必要なサイズ感を確保しつつ、なるべくコンパクトにまとめることが大切です。
×カジュアルすぎるサブバッグ
避けるべきなのは、お受験に不向きなカジュアルすぎるサブバッグの選択です。エコバッグやキャラクターもののバッグはNGです。なぜなら、これらはお受験の厳かな雰囲気にそぐわないからです。同様に、キャンバス生地の場合も素材の質に気を付けましょう。たとえば、ウォッシュ加工されたものや、薄い生地はユーズド感が出やすく、だらしない印象を与えかねません。
×斜めがけショルダーバッグ
肩ひも付きのバッグ、特に斜めがけショルダーバッグは、フォーマルな場にふさわしくないカジュアルな印象を与えてしまいます。まず初めに、メインバッグとサブバッグともに、このスタイルは避けましょう。なぜなら、受験当日は厳かで重要なシーン。肩ひものあるバッグは、その雰囲気にそぐわない可能性が高いです。もちろん、お子さんが主役の日には、より格式を重んじたデザインのバッグを選ぶことが重要です。フォーマルな印象を損なわず、お受験当日を素敵に彩るために、肩ひも付きのバッグは避けるべきです。
信頼あるブランドから選ぶ、おすすめお受験バッグ10選
メインバッグおすすめ
日本の職人が一つひとつ仕立てる上質な革製品が魅力の土屋鞄。シンプルでごまかしがきかないフォーマルバッグだからこそ、丁寧な手仕事が際立ちます。
明治から140年続く濱野本家の仕立てる皇室御用達ハンドバッグブランド。3way金具で3つの表情が楽しめます。これ一つあれば間違いない逸品です。
和装向けハンドバッグ、フォーマルバッグの製造を通して90年の歴史を積み重ねてきた岩佐。こちらのハンドバッグは縫い目がない技法で作られており、無駄のない美しい佇まいが特徴です。
定番のフォーマルバッグよりも、少し個性的なものを選びたい方へ。途上国から世界に通用するブランド、マザーハウスのクラシカルなトップハンドルがおすすめです。
SNSで注目のイタリア・ミラノを本拠地とするレザーブランド、ボナベンチュラ。華美な装飾はなくとも、上品な華やかさがあります。
サブバッグおすすめ
お受験のサブバッグとして人気の高いファミリア。世代を超えて愛され続けているベビー・子ども服ブランドです。使いやすい横型タイプのトートバッグ。ワンポイントになるグログランリボンに、繊細な手刺繍のビーズがあしらわれています。
こちらは縦型トートバッグ。小さめのリボンが控えめながら上品な印象に。
日本で初めて和服に変わる喪服(ブラックフォーマル)を手掛けた老舗フォーマルメーカー。さりげないグログランのリボンデザインが上品なトートバッグ。横長シルエットで背が低めの方でもコーディネートしやすいバランスに。
A4よりも大きいB4サイズまで対応したトートバッグ。ファスナー付きで、撥水加工もされており自立までかなう多機能なサブバッグです。
マムエモアは1994年創業のお受験用品専門店。お受験のお困りごとを解決してくれます。こちらは一つあると安心な大きめトートバッグ。上部にかぶせがついており、バッグの中身が見えないという配慮もうれしいポイント。
さいごに
さて、ここまでお受験バッグに関するポイントとマナーを見てきました。面接で与える印象は、話の内容だけでなく、持ち物や所作からも多くの影響があります。面接官が受け取る情報は言葉からだけではありません。そんなとき「もしかしてこのコーディネート、マナー違反?」と少しでも不安を感じると、その感情が表に出てしまいます。
マナーを守ることは相手を敬うことでもあり、自分自身が自信を持つことにも繋がります。不思議なことに、その自信によって驚くほど立ち振る舞いが変わってくるのです。つまり、落ち着いた気持ちでのぞむためにも、事前の準備をできる限り行っていきましょう。
また、今回ご紹介したバッグは、お受験の後に控えている入学式や卒業式でも活躍してくれます。お母さんご自身が自信を持って、大切なお受験、ハレの日を楽しんでください。