革財布のMIKATA編集部です。
家にある物で革財布のお手入れができたら楽なのにな…。
そんな風に昔はよく思っていました。
革財布のお手入れ専用道具って高いし種類も多いしどれを使えばいいかわからないし面倒くさい!
そこで様々な実験をして、革財布のお手入れを家にあるもので実践する方法を見つけました。
ただ、あくまでも応急処置や代用のお手入れになるので、革によっては傷んだりする可能性もあります。
なるべく家にあるもので革財布のお手入れができる方法を今回は公開しますが、実践する時にはパッチテストをしたりして革に悪い影響が無いかだけ注意して下さい。
革財布のお手入れができる家にあるもの
それではまずは革財布のお手入れができそうな家にあるものを紹介していきます。
基本的には革財布のお手入れ専用ではないため、応急処置として使うもの。
革の状態悪化やシミなどの原因になりますので、頻繁に使用せず革財布のお手入れ専用品が手に入らない時や緊急の場合にのみ使うようにするのがおすすめです。
中性洗剤
革財布のお手入れができる家にある物1つ目は『中性洗剤』
革財布の汚れをしっかり落として綺麗にするために使います。
革財布は酸性~弱酸性なので、アルカリ性のクリーナーなどには弱いんです。
そのため、家にある物で革財布をお手入れする時には中性洗剤を使っていきます。
汚れを落とせる分革が乾燥しやすくなるので、アフターケアはかなり大切になってくるのでご注意下さい。
歯ブラシ
革財布のお手入れができる家にある物2つ目は『歯ブラシ』
革財布のお手入れの基本はブラッシングで、これを家にある物で再現しようとすると歯ブラシがオススメです。
柔らかいタイプの歯ブラシを使えば、馬毛ブラシのような感じで革財布のお手入れができます。
ステッチや細かい部分も歯ブラシなら楽に手入れできるため、大きなブラシよりも小回りが利く歯ブラシがおすすめ◎
家にあるもので革財布のお手入れをする時に一番リスクが無いアイテムです。
ハンドクリーム
革財布のお手入れができる家にある物3つ目は『ハンドクリーム』
革財布のブラッシングは歯ブラシで代用できますが、レザークリームの工程を代用できるものは難しい…
そんな中で家にある物で革財布のお手入れをする時に役立つのがハンドクリームです。
本来人の肌に使うものなので適切ではないのですが、応急処置として革財布に加湿・保湿するためにはまだ使えます。
ハンドクリームの種類にもよりますが、匂いが残ったりべたついたりするリスクがあるため使うハンドクリーム選びは慎重に。
革財布が乾燥した時には家にあるハンドクリームで、とりあえず代用して応急的にお手入れはできます。
その後は革財布のお手入れ専用品でお手入れするのがおすすめ◎
タオル
革財布のお手入れができる家にある物4つ目は『タオル』
これはクロスの代わりや中性洗剤で洗った後のタオルドライで使えます。
柔らかいタオルで乾拭きして革財布の汚れを落とすこともできるため、歯ブラシよりも万能な家にある物。
硬めのガシガシしたタオルではなく、ふわっとした柔らかいタイプのタオルがおすすめ◎
歯ブラシとタオルが家にあれば日常の革財布のお手入れには困らずに行えて、革財布専用のお手入れ道具を手に入れるまでの繋ぎにもなります。
家にある物で革財布を手入れする手順
一通り革財布のお手入れができる家にある物を紹介しましたが、実際にどのように使ってお手入れすればいいのでしょうか?
ここでは家にあるもので革財布のお手入れを緊急的かつ応急的にする方法をご紹介します。
あくまでも専用品ではないので、シミや変色などの状態悪化のリスクがあることを踏まえた上でご一読ください。
家にある物で革財布をお手入れする工程1.ブラッシング
家にある物で革財布のお手入れをする工程の1つ目は歯ブラシでブラッシングです。
まずは革財布表面や隙間に残った汚れやほこりを落とすことが大切。
柔らかいタイプの歯ブラシで革財布の汚れをサッと落としていきましょう。
ゴシゴシとせずに優しくサッと掃くイメージで革財布をブラッシングするのがポイントです。
家にある物で革財布をお手入れする工程2.中性洗剤で丸洗い
歯ブラシでブラッシングをした後には家にある中性洗剤で革財布を丸洗いします。
まずはお水かぬるま湯を洗面器やバケツに用意して、革財布を思い切って漬けます。
大きな汚れを押し洗いして落とした後に水を変え、中性洗剤をスポンジに付けて革財布を洗っていきます。
ここでもゴシゴシと力は入れず、撫でるような優しいイメージで革財布の汚れを落としていきます。
一通り中性洗剤で洗ったら、水に漬けて泡をおとします。
2~3度水を変えてしっかり洗い、革財布に泡が残らないように気を付けてください。
その後タオルドライをして水気をとります。
ある程度水気を取ったら風通しのいい日陰で干して乾かします。
家にある物で革財布をお手入れする工程3.ハンドクリームを塗る
家にある中性洗剤や歯ブラシで革財布の汚れを落としたあとは、革財布が乾燥しています。
そのまま放置するとひび割れが起こったりしてしまうため保湿しなければなりません。
家にある物で保湿するにはハンドクリームを使うのがベター。
ニベアや馬油などのしっかり加湿と保湿ができるものを使います。
タオルにハンドクリームを少量取って伸ばし、革財布表面に満遍なく塗っていきます。
ステッチやシワ部分にハンドクリームが入ってもまずは気にせずに塗り忘れが無いように塗って下さい。
全体的にハンドクリームを塗り終わったら、歯ブラシを使って仕上げていきます。
この時、余分なハンドクリームが革財布表面に残っている場合は綺麗なタオルで拭き取っておくのがおすすめ◎
歯ブラシで表面のハンドクリームを均して、ステッチなどの隙間のクリームを掻き出していきます。
これで家にあるもので革財布のお手入れは完了です。
本当は家にある物でお手入れしてはダメ?
ここまで革財布を家にあるものでお手入れするというところにフォーカスして解説してきましたが、そもそも革財布は家にあるものでお手入れしてはいけないんです。
あくまでも家にあるもので行えることは、大きなリスクを伴った応急処置。
特に家にあるハンドクリームでのお手入れは気を付ける必要があります。
そもそも人の肌と皮革は別物で、共通の有効成分はあるものの不必要なものや合わない物も含まれることがあります。
革財布の加湿や保湿なんかは特に、家であるもので行わずに革財布専用のクリームやワックスを使ってお手入れするのがベスト◎
とは言っても、なかなか一気に革専用のお手入れ道具を揃えるのも手間やお金がかかり難しい部分もあります。
お手入れをしたことが無いのにいきなり高い道具を買うのにも抵抗があります。
そんな時は、古い革財布やもう使わない革財布を使って家にあるものでお手入れをする練習をしてみて下さい。
まとめ
家にあるもので革財布をお手入れする方法と、使える家にあるものをご紹介しました。
何度も言いますが、あくまでも応急処置で完全なお手入れではないということは覚えておいてください。
大切な革製品を長く使うためのお手入れの入り口として有効活用する程度にし、後々は専用品を使ってしっかり大切な革財布を綺麗にお手入れして楽しんでみて下さい。